満天星躑躅(ドウダンツツジ)と読むのですね。
秋の紅葉の鮮やかさが印象的であると共に、
春に咲く、小さな釣鐘型の白い花の可憐さが素敵なツツジ科の木。
この満天星躑躅が多数集まり年月を重ねると、
葉も花も、それはそれは見ごたえのある美しさです。
岐阜県の大龍寺では、紅葉とまさに満点の星のようなお花のどちらも楽しみです。
ドウダンツツジの見頃、大龍寺 岐阜
満天星躑躅は、神様の霊水によって満天の星のように輝いたという中国の伝説からの名前。
灯台躑躅と書くことも。
灯台躑躅(ドウダンツツジ)は、枝分かれした様子が昔使われていた「結び灯台」(結んだ3本脚に油皿を置いた灯り台)に似ているためで、「トウダイ」が次第に変化したものです。
岐阜県にある禅宗のお寺大龍寺は、裏山及び中庭・裏庭には1,000本をこえる満天星つつじが見られます。
中庭・裏庭には樹齢が200年~300年をこえる古木が多く、「どうだんの庭」として親しまれています。
春の花の時期(4月中旬)は、新緑の緑色を背景にスズランのような真っ白の花が星のように散らばり、
薄紫色のツツジも色を添えた美しい光景で春を楽しませてくれます。
秋の紅葉の時期(11月後半)には、打って変わり紅葉の紅く染まる迫力ある光景となって楽しめます。
この中庭・裏庭の特別公開をしています。
その年の花や紅葉具合によって公開時期が左右するものなので、お問い合わせが必要となります。
建物内に入って濡れ縁からの見学のため、車イスなどでの入場は不可です。
・特別公開時の拝観時間 午前9時~午後4時
・特別公開拝観料 中学生以上300円
約3000坪の境内には山門・本堂をはじめ多くの建物のほか参道・駐車場が有ります。
【駐車場】100台ほど
※『初観音/だるま供養』『灯篭まつり』の行事には露天商が出るため使えません。
【アクセス】
≪公共交通機関≫
・JR岐阜駅前バスターミナル、11番乗り場から岐阜バス『高富』方面行き乗車
『高富大竜寺前』下車
・名鉄岐阜駅前、4番乗り場から岐阜バス『高富』方面行き乗車
『高富大竜寺前』下車
≪車≫
岐阜市中心部より、(鵜飼の名所)長良橋を北へ渡りそのままR256を北上
→長良橋より約3キロ『岩崎1』交差点を右折
道なりに約3キロ→『粟野東4』を右折すぐ
大 龍 寺⇒http://www.dairyuji.com/index.htm
〒502-0001
岐阜県岐阜市粟野2339
☎ 058‐237-3837
FAX 058‐237‐2082
岐阜の大龍寺「だるま観音」で開運祈願
大龍寺は、
子授け安産・保健育児の子安観音と、
不撓不屈の精神を授けてくださる達磨(だるま)大師をおまつりしているお寺です。
ドウダンツツジの属名の学名「Enkianthus(エンキアンサス)」は、
ギリシア語の「enkyos(妊娠)」「anthos(花)」が語源、
花言葉の「上品」も、膨らんだ花の様子に由来するとのこと。
子授け安産祈願にとてもぴったりな気がします。
また、ドウダンツツジのふっくらした花姿と「だるま観音」も
通ずるところが有りそうです。
“不撓不屈の精神”は、受験や就職、起業の際に心強い力となります。
大龍寺では、
『祈願だるま』(一体一体に祈願が成就するようにご祈祷をしてお札を貼ってあります)が年中授与されています。
希望する方は事前に予約して、商売繁盛・必勝祈願などの祈祷を受けての授与も可能です。
お願いを叶えて頂いたダルマさんを供養する『だるま供養』への申し込みは、
達磨堂内に常時ある『だるま供養受付』で、備え付けの専用封筒に住所・名前・生年月日などをご記入、供養料を添えて奉納します。
年に一度の『だるま供養』は100軒ほどの露天商が出て、祈願済みのだるまを納め、新しくだるまを求める参拝客で賑います。
午前10時より大般若祈祷会
午後1時より祈願がすんで奉納された祈願だるまが境内に積み上げられ、読経の中福竹の炎によって供養される『だるま供養』が行われます。
夕方までに約1万体が供養されるそう。
≪時 間≫ 午前9時~午後5時
※周辺道路が混雑するため、公共交通機関が望ましく、
駐車場の使用が不可です。
大龍寺の『灯ろうまつり』で開運祈願
大龍寺の『灯ろうまつり』は500年以上前から続く行事といわれ、もともとはお盆の送り火に近隣の家々で灯篭を作り奉納したのが始まりとされています。
現在では、お寺で用意した特大ローソクに氏名・願い事などを書いて奉納します。
午後7時頃にローソクに灯がともると幻想的な雰囲気に包まれ、盆踊りや露店とともに楽しめるお祭りです。
≪時 間≫ 午前6時~午後9時
※周辺道路が混雑するため、公共交通機関が望ましく、
駐車場の使用が不可です。
おわりに
大龍寺には、満天星躑躅(ドウダンツツジ)の紅葉やお花見で魅せられるだけでなく、開運祈願の行事で、一年を通して訪れたい理由がありそうです。