今日のごはんのおかずはししとう料理!と聞けば、来るかな~、来るかな~っと
辛いもの怖さと、美味しいもの食べたさのごっちゃまぜで箸を進めたりします。
激辛が得意でないとあまり喜べない刺激を、緩和し上手に頂くには・・・?
ししとうが辛いのはなぜ?
ピーマン・トウガラシ・シシトウ・・・一緒にしたらうっかり間違っちゃうかも?というくらいにているのは一族だから。
ししとうやピーマン、パプリカなどは甘トウガラシ、タカノツメなどは辛トウガラシに分けられ、もともとはトウガラシ。
ししとうは唐辛子の品種の辛みが弱い株を交配させ出来た物。
遺伝子の法則で辛い物も出来てしまったり、
交配しやすく違う味が混ざりやすいので、辛さの違いが出るそう。
また、ストレスを感じても辛い物に。
家庭菜園なら、
土の表面より指先くらいの深さまで乾いているなら水が必要。
自家受粉しないように、剪定して枝の分岐の空間を保ち、虫による受粉をさせる。
肥料をやり過ぎないようにする。
夜温が高くなり過ぎないようにする。
近くで唐辛子を栽培しないようにする。
・・・などを気をつけると良いそうです。
熟成が進んで赤みがからないうちに収穫します。
また種が茶色いものは、収穫後から鮮度が落ちたか、
そうでないものは、虫が来ないための交配不良、日照時間などの良好な環境にないことが原因でおこる不完全生育の場合も。
食べるのは問題ないですが、面倒でなければ取り除くと良いです。
ししとうが辛いときの保存方法や食べ方
ししとうの辛み成分、カプサイシンは、
血行を良くし新陳代謝を効果があり、脂肪の燃焼を促してくれます。
また、強い抗酸化作用があり、老化や癌予防にもつながるそう。
ししとうには、他にもビタミンCやカロテンが豊富に含まれていて、
夏の体力維持にも力強い味方になってくれます。
辛くて一度にたくさん食べられなくても、上手に利用したい野菜です。
辛いししとうの下処理は・・・?
普通のししとうの時は、洗って固い軸は取り除き、お料理の時に破裂しないように切れ目や穴をあけたり、
ヘタを切り落とすくらいでラクチン食材です。
辛いししとうの場合は、まずはビニール手袋をします。念のために2重にして取り掛かります。
激辛ししとうは、ビニール手袋一枚では手薄で隙間から染み込んだ際に手が赤く腫れたり、しばらくヒリヒリ感が酷いです。
キッチンバサミか包丁でヘタを切り、カプサイシンが作られるという胎座と呼ばれる種とくっついている部分を種ごと取り除きます。
楊枝などでぐるりとひと回りしながら押し出しても、縦半分にしてからでも用途に合わせます。
さっと洗い流します。
アルコール度数が高いお酒やホワイトリカーに漬けると、水には溶けない辛味成分が抜けやすいそうです。
もっとしっかり抜くなら、栄養的には減ってしまいますが、塩をまぶしてしばらくしたら熱湯にくぐらせます。
水分をしっかりとります。
保存は・・・?
ししとうは、保存袋に入れて野菜室で1か月ほど大丈夫です。
焼きびたしやじゃこ炒めで4・5日冷蔵庫で常備菜として保存も。
便利なのは、下処理してそのままか、細かく切って(激辛なものにお薦め!)からでもお好みの状態で冷凍保存します。
利用方法・・・
・カレーの時に、お子さまカレーだけ作って大人用は激辛ししとう入りにする。
・トマトソースの料理にも、大人用にししとうを加えるとアクセントの効いた味が楽しめます。
多めに作って冷凍ストックしておいたトマトソースで、アラビアータパスタ風もあっという間に。
・ニンニク+玉葱+ししとうをみじん切りにして、オリーブオイルで炒めて塩で味付け、バケットでガーリックトースト風に。
・冷奴や、蒸しササミ、そうめんの薬味などにも。
・マーボウ豆腐の具として、
豆腐・豚ひき肉・長ネギ・ニンニク・生姜にししとうを加えてごま油で炒め
醤油・酒・砂糖・オイスターソース・コチュジャン・鶏がらスープの素などで味付けして、
水溶き片栗粉でとろみをつけます。
・韓国風チヂミとして、
チヂミ粉と卵と水にししとうを加えて、スライスお餅やスライスチーズを乗せ、
ごま油で焼き、レモン醤油やぽん酢で頂きます。
ししとうの作り置き
●ししとうで作り置きの一番は、辛味噌ではないでしょうか?
作りやすさ、日持ち、重宝さ、美味しさ、どれも満足です。
ししとうを
好みでにんにくなどと一緒に
みじん切りにして油で炒め、
酒・砂糖・味噌で調味します。
●辛いししとうならでは、ラー油風にも作り置きできます。
玉ねぎ
にんにく
ししとう
好みで加えたければ、鷹の爪や山椒・豆板醤
などをチップ状に切って、
浸るくらいの胡麻油やサラダ油で、カリカリに揚げ、
油ごと塩・砂糖・酢・醤油・鶏がらスープなどで味を調えます。
おわりに
ちなみに冒頭の写真のししとうは、全部がぜ~んぶ、危険な激辛モノでした。
大変、大変・・・。