寒さやわらぎ、朝の床抜け出しの辛さも、暖房の部屋からの移動のおっくうさも、徐々に緩和されていくのが感じられ・・・。
そんな折、田舎からのお届け物の中に、フキノトウが。
袋を開くだけで、この時期だけの香りが部屋いっぱいに広がっていきました。
教科書で耳にした、フ・キ・ノ・ト・ウの
本物の香りと、手にした実物のコロコロっとしたかわいらしさと、
やわらかい若草みどりの色合いに子供も大喜び♪
ふきのとうのアク抜きや下ごしらえ
まずは水をはった器などの中で、外側の皮をはがしたり、
根本などの黒くなっている部分を切り落としたりして、汚れ等を取り除きます。
すぐできない時は、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保管します。
●黄色めのもので苦味が少なく、柔らかいものや、
新鮮なもの、ほろ苦さを味わいたいなどの場合・・・
天ぷらやおしたし、汁物の具などに。
⇒ふたつ切りにしたり、開いたりして数分水にさらしておく(洗うだけでもOK)。
●濃い緑色のとうがたってきたものや、大きなもの、苦味を抑えたい場合
ふき味噌やつくだ煮などに。
⇒塩、または重曹(ベーキングパウダー)を少々加えて柔らかくなり過ぎない程度に数分ゆでたあと、
水にさらす。
この後、冷凍保存も可能です。自然解凍で汁物具などにも。
よく水気をふき取り、お料理へ。
ふきのとうの食べ方はやっぱり 天ぷらとふき味噌
●ふきのとうの天ぷら
①ふたつ切りにしたり・お花みたいに開いたり・つぶしたりして・・・
②うすく小麦粉をまぶしてから、
卵水(冷水+卵少し)に小麦粉をサックリ混ぜた衣をつけて・・・
③165~170℃の油でカラっと揚げる。
米粉入りやコーンスターチ入りの衣でからっと感を増したり、
市販の天ぷら粉ならお手軽に美味しくできます。
天つゆ、お塩などお好みで。
●ふき味噌
①みじん切りにして(フードプロセッサーなら一瞬です)・・・
②油でいためて、合わせておいた味噌、砂糖、酒、みりん、醤油で味付けし・・・
③消毒済みのびんなどに保管、またはラップに小分けして冷凍保存します。
おにぎり、焼き餅、焼き魚、きゅうりになど出番もたくさん!
ふきのとうの栄養、効能
ふきのとうは、春の使者と言われるほど、一番早くでてくる山菜。
新陳代謝を活発化させる働きがあり、
冬の間に身体に蓄積した、余分な脂肪や塩分を洗い流して
新しい目覚めと活力を与えれくれるそうです。
消化促進、食欲増進など胃腸の調子を良くしたり、
咳止め、たん切りなどの作用。
βカロチンやビタミンB群、C、E、Kなど、多くのビタミンがふきより勝り、
カリウムやカルシウム、マグネシウムやリンといったミネラルも豊富。
ポリフェノールの一種、クロロゲン酸という苦味成分は、
抗酸化作用、血糖上昇の抑制などの情報も。
魚を煮る時、臭い消しや解毒にもお役立ちです。
おわりに
苦味がどうかなと思った子供も、
ふきのとうの独特の風味が、一度食べ始めると本当に止まらなかったです。
よく食べているフキのつぼみだということや、
根っこには毒があるけど葉っぱも茎もつぼみも食べられること、
冬眠から目覚めた熊さんが、まず口にして体の目覚めを促すなんて、
まるで童話のようなお話まで!
・・・子供には興味芯々な事がいっぱい!!
来年は、ふきのとう探しから、イベントとして楽しめそうです。